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19. 新型自動車の概況について 自動車審査部 ※猶野喬 梅澤進 山下博 徳田悦生 河合英直 １．国産乗用車の傾向 １．４．車体関係 １ ．１．国産乗用車の概要 １．４．１． 衝突時の乗員保護対策 国産乗用車については、新しく導入された又は今後導 衝突安全性能について、平成１９年９月から適用が開 入が予定されている基準に対応した車両や新技術?新機 始されるオフセット衝突時の乗員保護の技術基準の申請 構を備え安全性?環境性能を向上させた車両の申請が多 が多く見られ、適用以前に基準適用させた車両の申請も く見られた。 見受けられた。 具体的には、新基準については、 エアバッグについては、前面エアバッグの標準化、サ ?平成１９年７月から適用された座席及び座席取付 イドエアバッグ及びカーテンエアーバックの装備の拡大、 装置 前面衝突時の膝の傷害を考慮したニーエアバッグ装備も ?平成１９年９月より適用されたオフセット衝突時 多く見受けられた。 の乗員保護、灯火取付（光源の交換要件） また、これらのエアバッグは、展開の二段階制御など ?平成２１年１月から適用される外装、外装アンテ により効果的に作用するように展開面積、展開速度の研 ナ 究が進められたものも多く採用されている。 ?平成２３年１月から適用される灯火取付（後退灯 シートベルトは、プリテンショナー機構及びフォース の取付高さ） リミッタ機構が標準化され、プリテンショナー機構につ 等に対応する車両の申請が多くあった。 いては、ショルダー部に加え、腰部にも装備されたダブ また、新技術については、追突事故時の被害軽減のた ルプリテンショナーも見受けられた。 めのプリクラッシュ?セーフティシステムの大型車及び また、車間距離から衝突の危険を予知し、運転者席の 軽自動車への装着、高速域及び低速域のそれぞれのブレ シートベルトに小刻みなテンションを加えることにより、 ーキ併用式車間距離制御機能付定速走行装置（ＡＣＣ） の機能を統合した全車速域ＡＣＣ、ＬＥＤを用いた前照 衝突の危険性をドライバーに知らせ、衝突前にはシート 灯を搭載した自動車等の申請が見受けられた。 ベルトを引き込む装置（プリセーフ機能）を装備したも その他、従来どおり、部品の共通化等、製造コストの のも見受けられた。 削減のための変更に伴う変更申請が多く見受けられた。 車室内構造?装置については、追突された時の乗員の １ ．２．原動機関係 頭部や首の衝撃を緩和するアクティブヘッドレストを装 多くの車両で吸気又は排気バルブのタイミング可変シ 備したものも見受けられた。 ステムが採用され、さらにバルブリフト量も可変とし低 １．４．２． 歩行者保護対策 燃