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Oscar Wilde 年譜 1854 （0歳） 10月16日、Oscar Fingal OFlahertie Wills Wilde （オスカー?フィンガル?オフレアティ?ウィルズ?ワイルド）、次男として、アイルランド、ダブリン市ウェストランド?ロウ21番で誕生。 父親のサー?ウィリアム?ワイルド（当時39歳）は、ビクトリア女王の目の手術を施したほどの著名な目と耳の外科医。また、考古学者としても有名で、アイルランドの伝統などを綴った本も何冊か出している。女性面でもアクティブで、結婚以外で数人の子供を作った。1860年代に女性患者をクロロフィルムで気絶させ、暴行した容疑で訴訟事件になったこともある。 母親のジェーン?フランチェスカ?エルギー（当時28歳）は熱心なアイルランド愛国者であり、結婚前に「スペランザ」の筆名で政治声明を発表したり、反逆罪で逮捕されたこともある。結婚後はサロンを開いて街の人気者だった。 Oscar という名前の由来にはふたつの説がある。1つ目は、母ジェーンが敬愛していた、3世紀のアイルランド勇士で詩人の Ossian の息子の名前、Oscar からとったというもの。2つ目は、父ウィリアムが白内障の手術を施した当時のスウェーデン王 Oscar からとったというもの。Fingal は先に述べた Ossian の父親の名から取られた。OFlahertie は父ウィリアムが別荘を持っていた地方の “ゴールウェイの獰猛なオフレアティ家” という言われから取られたものらしい。Wills はワイルド家に代々伝わるファミリーネーム。 オスカーには、兄ウィリアム?ウィルズ?ワイルド（1853～1896）と妹イゾラ?フランチェスカ（1858～1867）がいた。 1855（1歳） 6月　家族でメリオン?スクエア?ノース1番に引っ越す。 1864（10歳） 兄と共にアイルランド北部のエニスキルンにあるポートラ?ロイヤル?スクールに入学。オスカーはゲームや喧嘩より花や夕暮れを好むような少年で、学校であまり人気者ではなかった。数学など科学系の教科は大嫌いで、詩やギリシア古典に興味を持つ。怠惰だと教師にもよく小言を言われていたが、最終学年の時に古典学賞であるポートラ?ゴールド?メダルをもらう。 1867（13歳） 2月23日　妹イゾラの病死。当時12歳だったオスカーは、妹の髪を一房封筒に入れて、死ぬまでそれを手放さなかった。封筒にはオスカーの手書きで十字架などの絵がきれいに施され、“She is not dead but Sleepth.” （彼女は死んでない。眠ってるだけ。）と書かれている。 1871（17歳） ダブリンのトリニティ?カレッジに奨学金を得て入学する。兄のウィリーと寮の1階18号室をシェアする。後の裁判で激しく戦うことになる、エドワード?カーソンが同級にいた。 1873（19歳） 6月　古典文学における奨学金（年間20ポンド）を得る。 1874（20歳） 「ギリシア喜劇詩の断章」に関する卒論を書き、トリニティ?カレッジでは最高の古典学賞である、バークレー?ゴールド?メダルをもらう。オックスフォード大学のモードリン?カレッジに奨学金（年間95ポンド）を得て入学する。派手な衣装で有名になる。友人の影響でカトリック教会に興味を持ち始める。この頃、おそらく売春婦にうつされて、梅毒にかかったと言われている。 1875（21歳） 6月　夏休みにイタリアへ行き、ジェノア、ミラノ、トリノ、フィレンツェ、ベローナ、パデュア、ベニス、ローマを周り、初期の有名詩 “San Miniato” を書く。これは数年後に出版される。 1876（22歳） 4月19日　父ウィリアムが亡くなり、母ジェーンがイギリスに越して来る。 1877（23歳） 3月～4月　恩師マハフィ教授と2人の若者と共にギリシアを訪れる。1ヶ月も遅れてオックスフォードに戻り、45ポンドの罰金を取られる。しかし翌年、ワイルドの古典学生としての才能に感激して、大学は罰金を全額返す。 1878（24歳） 6月10日　オックスフォード最終学年に、「ラヴェンナ」の詩で、校内の詩の最高栄誉賞であるニューディギット賞を得る。その詩は大学で本にされ、オスカーにとって始めての出版作品となる。11月28日　学士号を取得し卒業。 1879（25歳） 春　オックスフォードからロンドンに移り、大学時代の友人フランク?マイルズと共に、テムズ川を見下ろすソールズベリー?ストリート13番に部屋を借りる。 1880（26歳） 2月　この頃までに、ロンドン社交界で異彩な（特に服装面で）人物として注目を集め、雑誌「パンチ」が彼をからかった記事を掲載する。 初めての戯