[巻頭言]宮崎県内科医会会長に就任して.pdfVIP

平成26年10月31日 宮 崎 県内 科医会 誌 第86号 【巻頭言】 ［巻　頭　言］ 宮崎県内科医会会長に就任して 宮崎県内科医会会長　　 小　牧　　　斎 　今年度より会長を務めさせていただくことになりました。前々任の志多武彦先生の会長時は常 任理事として８年，前任の栗林忠信先生の会長時は副会長として６年と県内科医会には既に14年 以上にわたり関わらせていただいています。今までの経験を生かしながら，宮崎県内科医会のた めに一意専心の気持ちで務めていこうと思っています。 　新体制につきましては，副会長に宮崎市から弘野修一先生，都城市から田口利文先生，延岡市 から野村朝清先生にお願いしました。更に常任理事として，前任の中津留邦展先生に留任してい ただきました。また13名の理事の先生方と２名の監事の先生方につきましては当内科医会ホーム ペーに掲載しています。 　現在，県内科医会の会員数はＡ会員302名，Ｂ会員147名となっています。会の目的は，医道の 高揚?学術の研鑽?医業経営の改善等にあります。昨年度の事業実績としては，総会が２回，理 事会が４回，評議員会が２回，各郡市内科医会長会が１回等開催されています。また各種委員会 として学術委員会，医療保険委員会，会誌編集委員会があります。学術委員会は学術の研鑽の目 的で，講演会?研究会など企画します。医療保険委員会は医業経営の改善を目的に，医療保険に 関する情報の共有化，審査基準の情報開示など行います。会誌編集委員会では広報担当として年 ２回の会誌発行をしています。会誌内容はホームページに掲載しています。その充実した内容は， 編集委員の先生方の努力の賜物と敬意を表します。 　一方，九州各県との横の連携を図るために毎年1回九州各県持ち回りで，九州ブロックでの会 議が開催されます。おおまかには，医療行政に関する話し合いが九州各県内科医会連絡協議会， 医療保険に関する話し合いが九州各県内科審査委員懇話会の場で協議されます。後者では各県の 審査実状を述べ合うとともに，審査基準の標準化，社保?国保の審査基準の摺合せの場所として 貴重な会合となっています。 　全国的な内科系組織として日本臨床内科医会（以後日臨内）があり，本会からも多数の先生方 が加入されています。毎年総会および医学会が開催されますが，本会としても積極的に参加し連 携を図っています。日臨内は，1985年に臨床内科医学体系の確立を志し，内科診療を通じて国民 医療の向上を期することを目的に結成されています。その目的を達成するための事業として，臨 床内科学に関する調査研究，保険医療の改善?向上ならびに介護保険制度の検討，学会の開催お よび生涯研修の実践，会誌の刊行と広報などがあります。特に会誌は実践的な医療指南書として 会員には重宝がられています。 ?1? 【巻頭言】 宮 崎 県内 科医会 誌 第86号 平成26年10月31日 　ところで，内科系学会社会保険連合（略して内保連）についてご存知でしょうか？内保連は加 盟する123の内科系学会から構成され，提示される学術的根拠に基づき， 社会保険医療の在り方 を提言し，その診療報酬の適正化を促進することを目的としています。日臨内も学会の１つとし て所属し４名の委員を送っていますが，保険診療に関する要望事項?問題点などを開業医の立場 で直接発言できる唯一の機関として重要な役割を担っています。日臨内が機能を十分に発揮する には，下支えしている各県内科医会のマン?パワーとしての会員数の維持?増強が必要です。ま だ未加入の先生方がおられましたら，日臨内の設立目的?事業?重要性をご理解の上加入してい ただければ幸いです。 　現在日臨内が直面している問題点?課題として，１）大きく変わる専門医制度と総合医構想，２） 高齢化に伴う会員減少，３）今回の診療報酬改定の問題点，４）医療改革の名のもとに提出され た医療?介護総合法案，５）今後導入されようとしている混合診療など，内科医だけでは解決で きない大きな問題が山積しています。医療