道徳学習指導案-教育ネットワーク.docVIP

川西小学校　　　４年道徳学習指導案 １．日時　　　　平成　１９　年　２月　１４日（水）（１４：００　～　１４：４５） ２．場所　　　　教室（４年１組?２組） ３．学年?組?児童数　 　　　 第 ４ 学年　　１組　　２４名 　　　　　　　　　　　 　　　 第 ４ 学年　　２組　　２３名 ４，主題名　　　「 ミレーとルソー 」 　　　　　　　　　内容項目　信頼?友情 　　ねらい　　互いに信頼し、助け合って、友情を深めようとする心情を育てる。 　　　　　　　　　資料名?出典　大阪書籍 ５．主題設定の理由 ①　価値観 人は孤立しては生きられない。近所の人、職場の友など、互いに信頼し、協力し合ってこそ、生きる力もわき、生きる喜びを味わうことができる。この信頼と協力の人間関係の基点となるものが友情であろう。友情は、利害打算を抜きにして、人間としての相互信頼と相互扶助の上に成り立つからである。 友情とは何か。真の友情を育てるとはどういうことかを教えてくれる。 ②　児童観 この期の児童は、交友関係が広まり、仲間意識が強くなる。休んでいる友達を心配し、勉強の進み具合を教えたりするのも、この学年から始まることが多い。困っている時助けてくれた、励ましてくれた、親切にされたなど、心の交流も深まってくる。 その反面、自己中心的で、グループで対立したり、いじめ、仲間はずれ、口論なども起こりがちである。激しく動揺する時期だけに、学級の実情に即して慎重な指導が望まれる。 ③　資料観 資料「ミレーとルソー」は農民画家として世界的に有名なミレーと、風景画家ルソーの若き日の友情をえがいている。貧困に苦しんでいるミレーの絵をルソーへの哀れみではなく、共に画家として大成しようとする同志としての友情である。共に信じ合い助け合い、励まし合ってより良い作品を創作しようとする友情を考えさせたい。 ④　指導観 資料「ミレーとルソー」は、やさしい文章なので、一読して生活に苦しむミレーに救いの手を差し伸べるルソーの温かい心は読み取れる。 だが、ルソーの真意は、安価な同情ではなく、共に画家への道を歩む同志としての友情―相互の理解と信頼、激励と協力が秘められた友情であることを考えさせたい。ミレーに負担を感じさせないためのルソーの心遣い、「これからもっといい絵を描いて???。」お礼にしたいというミレーの心に触れさせたい。 ６．各教科?総合的な学習?特活との関連 　総合的な学習の仲で、１学期から福祉について学んできた。新聞作りや調べ学習をしながら、友達と協力して創りあげたり、友達の個性を認め合う。 ７．事前指導 　友達について、どういう考えや思いを持っているか、どんなときに励ましてもらったり、力づけられたりした経験があるか、アンケートを実施する。 ８．本時のねらい 『互いに信頼し、助け合って、友情を深めようとする心情を育てる。』 ９．指導過程 学　習　活　動 主な発問と予想される反応 指導上の留意点 備考 導入 日常の友達関係について話し合う。 ○仲の良い友達とは、どんなんですか。 ?いっしょに遊べる。 ?助けてくれる。 ?何でも言える。 ○自分たちの交友関係について目を向けさせる。 ○仲間はずれ、いじめなどには触れない。 アンケートをとっておく。 展 開 資料「ミレーとルソー」を読んで話し合う。 （１）ルソーがミレーの絵を買おうとした気持ちを考えてみよう。 ?ミレーが困っているので助けてあげたい。 ?ミレーに素晴らしい絵を描いてもらいたい。 （２）この２?３日の間、ルソーはどんなことを考えて過ごしていたのでしょう。 ?どうやってお金を集めようかな ○安易な同情からではない。ルソー自身が貧乏の苦しみをなめ、いま友を助けなければミレーの才能は挫折してしまうという、自分の体験と、友への理解に基づく援助である。 ○どうやってお金を集めようということだけでなく、ライバルとしての葛藤や迷いにも気付かせる。 ミレーの絵『落ち穂拾い』『晩鐘』 ワークシート （３）ルソーにとってのこの４００フランはどんな４００フランだったのでしょう。 ?ルソーにとっても大変なお金だ。 ?友達を助けたいから。 ?自分の生活をけずって。 （４）ルソーのうそがわかった時のミレーの気持ちを話し合ってみましょう。 ?こんな素晴らしい友達をもって幸せだ。 ?本当にありがとう。 ?もっといい絵を描こう。 ○４００フランが現代ではどの程度の価値があり、ルソーにとってどれだけ大変な思いで用意したものであるかを考えさせる。 ルソーの生活が決して楽ではないことを知っているだけに、ミレーの感謝と喜びは大きかったことに共感