对“日本事情”教育中固定模式化文化观的考察——课堂个案分析.pdfVIP

「日本事情」教育における問題点とその克服に向けて ―授業実践におけるケーススタディ 目次 序章 研究の概要と方法 第一節 考察の対象─「日本事情」教育について 第二節 本論の目的と研究の方法 第一章 「日本事情」の文化論的視覚とその問題点 第一節 「異文化」の捉え方をめぐる諸理論とその問題点 第二節 「日本事情」教育の文化観とその問題点 第二章 新しい文化観の模索 第一節 「個の文化」観の概要─細川英雄の論点 第二節 「個の文化」の方法と実践 第三節 「個の文化」観の問題点 第三章 問題の核心─文化の「ステレオタイプ」化 第一節 「ステレオタイプ」の本質的問題点 第二節 「ステレオタイプ」からの脱却─新しい文化観 第四章 新しい「日本事情」の可能性－ケーススタディを通し て 第一節 授業の概要 第二節 ケーススタディ─授業分析と考察 第五章 まとめと今後の課題 第一節 新しい文化的視覚の試み 第二節 課題と展望 参考文献一覧 1 序章 研究の概要と方法 第一節 考察の対象─「日本事情」教育について 昭和 37 年（１９６２）の文部省通達以来、日本全国の大学 等の機関で「日本事情」クラスが設置されるようになった。そ の内容としては、「一般日本事情、日本の歴史および文化、日本 の政治・経済、日本の自然、日本の科学技術といったものが考 えられる」と記載され、以後一般に 「日本事情」は「日本文化 を扱う教育」として捉えられている。 「日本事情」は、日本国内における留学生の必須教育として、 すでに定着した感がある。日本国内の外国人留学生を受け入れ る大学においては「日本事情」は概ね日本語中・上級レベルの 学生を対象に、週１、２時間程度の授業が行われている。（資料 １） このように「日本事情」が日本語課程において常設されるの にはそれなりの背景がある。すなわ ち「外国語を学ぶのにその 当該国の社会状況を理解することは不可欠である」という認識 である。しかし、ひとつの国あるい は社会の「完全な全体像」 を見ることは誰にもできることではない。しかし、だからとい って一人一人がこれまで構成してきた断片的な日本のイメージ がまったく異なっているということ もないだろう。その時重要 なのは、それを「一般化する」ことではなく、個 々人の「内な る日本社会像」を相対化することではないだろうか。すなわち 各人各様の「日本体験」があり、し たがって無数の日本のイメ ージがある、というところからのスタートである。 2 次に、それぞれの「日本像」があくまで局部的なものである こと、しかしながらそれはそれなりに理由のあるものであると いう認識である。自分の日本に対して抱くイメージが絶対的な ものではないこと、にもかかわらずこうしたイメージが形成さ れたのは何故であるのかを客観視しなければならない。ステレ オタイプは誰にでもありえ、そこか ら脱却することはかなり困 難だろう。しかし、そのステレオタ イプが他ならぬ自分自身の うちに構成されたのはなぜなのかを考えなくてはならない。知 識や経験の不足、あるいはマスメデ ィアや書物の影響もあるだ ろう。 日本語課程においていわゆる一般的概念としての日本の「伝 統文化」を設置されることは確かに意義深く、素晴しいことに ちがいないが、このような「日本事情」が研究対象の範囲があ まりにも広すぎ、かつその内容も漠然としており、「日本事情」 に内包される日本経済や日本文学な どの個別専門研究の蓄積と 発展はもはや安易な「総合」を許さない量と速度に達している。 従って外国人留学生に日本の社会や文化の構造およびその内実 をできうるかぎり説明し理解できるための方法論的探究や学問 的努力は必要である。 しかし、そうした方法論以上に重要なのは「日本事情」と括 られている教育の理念的土台であると思われる。例えば現実的 な「日本事情」の授業場面を想起してみよう。多くの日本語教 授者は「日本社会」