共同利用実施报告书研究実绩报告书-东京大学地震研究所.pdf

様式 G-2 共同利用実施報告書（研究実績報告書） （一般共同研究） １．課題番号 ２０ 18 －G － 11 ２．研究課題名（和文、英文の両方をご記入ください。） 和文： 富士山宝永噴火堆積物下の江戸時代須走村の復元的研究 英文：The study of Subashiri (Shizuoka Pref.) Area damaged by HOEI eruptions (A.D.1707) of Mt. Fuji with GPR Survey ３．研究代表者 所属・氏名 東京大学大学院 総合文化研究科・杉山浩平 （地震研究所 担当教員名） 金子 隆之 ４．研究組織の詳細（研究代表者も記載し、必要に応じ行を追加してください。） 氏名 所属・職名 担当 杉山 浩平 東京大学大学院 総合文化研究 研究の総括 科・特任研究員 亀井 宏行 東京工業大学 博物館・教授 地中レーダー探査と解析 吉村 藤子 東京工業大学・大学院生 地中レーダー探査と解析 宮前 知佐子 東京工業大学・大学院生 地中レーダー探査と解析 ５．研究計画の概要（申請書に記載した「研究計画」を800 字以内でご記入ください。変更がある場 合、変更内容が分かるように記載してください。） １） 研究目的と意義 本研究は、昨年度（平成 29 年度）に採択をいただいた一般共同研究（研究課題名：富士山宝永噴火により 罹災した建築物の復元的研究）の継続研究である。この研究は、富士山の宝永噴火により、埋没した江戸の須 走村（現在の静岡県小山町須走地区）について火山学・考古学・情報科学の協力のもとで行う研究である。 須走地区は宝永噴火でもっとも甚大な被害が生じたところであり、町全体は焼失や潰れたうえで埋没し、唯一、 浅間神社のみが除砂され、後に復興されたと言われている。しかし、堆積物の状況や家屋の被災状況などは文 献に記されているだけで、全く不明である。そこで、平成 29 年度に本共同利用研究にて、浅間神社と門前町に おいて 1 カ所の地中レーダー探査調査を行った。 その結果、浅間神社本殿および参道においては、火山灰の堆積の可能性は低く、これまでの言い伝えの通り、 江戸時代の復興時に除砂などの清掃が行われた可能性が高い。一方、門前町域においては地表下約 1.6m 付 近で、建物址等とおもわれるものを検出することができた。しかし、この建物址および道と推定されるものが、現在 の浅間神社につながる街道に対して、主軸が約 40°南に傾いていた。つまり、宝永の火山噴火以後の町作りの 際に土地のマスタープランに大きな変更が行われた可能性が高いことが明らかになった。 平成30 年度は追加調査を行い、道址など地割りの変化の有無を確認することを目的とした。そこで門前町域に おいては 2 カ所の地中レーダー探査を行う。地中レーダー探査は、研究分担者の東京工業大学の亀井宏行研 究室が行う。探査期間はそれぞれ３日間程度とする。研究代表者の杉山は、レーダー探査とともに現況の地形測 量等を行う。レーダー探査の終了後、研究室にてデータ解析を行い、噴火以前の須走村の様相を明らかにした い。 ６．研究成果の概要（図を含めて１頁で記入してください。） キーワード（3〜5 語程度）： 地中レーダー探査 ・静岡県小山町須走・富士山宝永噴火・埋没集落 今回の調査研究では、静岡県駿東郡小山町須走地区にて、宝永噴火で埋没した近世須走村の姿を 復元するために、2018 年 6 月 4 日～5 日と8 月 3 日～4 日に地中レーダー探査を実施した。本調査 目的として次の2 点を設定した。 １：2017 年の探査で課題となった門前町の街道部分を検討する。 ２：門前町については絵図等が残されていないので、その広がりを確認する。