电応研ー电子応用机械技术探究所appl....pdfVIP

DEN -O- KEN TECHNICAL R E P O R T 電応研テクニカルレポート Vol.7No.1 1998.MARCH Ser.No.13 財団法人　熊本テクノポリス財団 電子応用機械技術研究所 APPLIED ELECTRONICS RESERCH CENTER I N D E X MARCH Ser.No.13 1998 DEN -O- KEN TECHNICAL R E P O R T DEN -O- KEN 巻頭言 TECHNICAL R E P O R T 組織で仕事をする 電子応用機械技術研究所 　　　　　　　　　さかもとまさる 　　　　　　所長　坂本　優 　私は長い間、企業組織の中に生きてきた。時にはその拘束 義して、それを日常行動の指針になるまで具体的な行動規 性に不自由さを感じ、個人の自由さを求めて組織秩序を乱 範にしていくこと。そうした方針の中で個人の自由な活動 すようなこともあった。特に研究開発の仕事をしていた若 のできるマネージメント。 い頃のことである。ユニークなアイデアや発想は個人の創 2.　現場感覚の新鮮な情報が共有されている 造力にかかるものだから組織に拘束されては創造的仕事は 　まず現場に行って情報をナマでとってくること、そして できないという思い上がりが強かったようだ。そして職場 組織メンバー間に情報がオーバーラップし、最高の情報を の人間関係には、その煩わしさから逃れて一人自由になれ 共有しようという気風が全員にみなぎっている。 ないものかと勝手なことも考えていた。 3.　緊張感のみなぎる職場づくり 　しかし結局私は組織の中に生きてきた。生意気言いなが 　新しいことやリスクにチャレンジすることが奨励され職 らも独立独歩で生きていく自信がない身にはそうしか方法 場に緊張感がみなぎっている。絶えず一流であることが期 はなかったのである。だが、だんだんと私は組織のもつ強さ 待され仲間同志の良い意味での競争意識が働いている。そ 、すごさを知るようになっていった。多くの組織仲間にどれ のためには挑戦すべき具体的な目標を常に意識して行動し だけ励まされ助けられてきたことか、一人ではとてもでき ている。 ない仕事にチームで挑戦して達成したときの充実感、そし 4.　組織的学習が進められている て何よりも多くの人との絆ができたこと、先輩・後輩・仲間、 　個人の獲得した知識が個人個人のポケットの中に蓄積さ それらは大きな財産となって生活を豊かにしてくれた。人 れるだけでなく、そ