二酸化炭素消火设备.PDFVIP

afety S S ecurity rotection P 「当社固有の制御技術を基にした製品の開発・製造・販売を通してお客様 の満足と同時に社会へ貢献する」ことを会社理念として、Safety Security Protectionを追求した防災の事業を目指しています。 SSP統括部 概　要 二酸化炭素（C O2）は、炭酸ガスとも呼ばれ、無色・無臭で不燃性のガ スです。 酸素濃度を低下させる窒息効果と火炎から熱を奪う冷却効果によっ て、効率よく消火します。 消火剤が圧縮液化状態で充填された貯蔵容器、防護区画の噴射ヘ ッドまで接続された配管、起動装置・表示装置・制御盤等で構成され た電気部品などで、この消火設備は構成されます。 二酸化炭素の消火原理 消火剤は、貯蔵容器を出てから配管を通って噴射ヘッドに至るまで液体で運ばれ、ヘ ッドから放出された瞬間に気化し、防護区画に効率よく拡散します。 拡散した消火剤は、火災状況下の可燃性混合気中の燃料及び酸素の濃度を低下さ せ燃焼反応を不活発にする希釈・窒息効果と、二酸化炭素（消火剤）の熱容量で炎か ら熱を奪って炎の温度を低下させ燃焼反応を不活発にする冷却効果によって消火を します。また、消火剤がヘッドから放出された瞬間に気化する時の蒸発潜熱も火炎の 冷却に寄与し、これらが複合して効果的な消火となります。 　理論上の二酸化炭素の必要最低濃度を示す計算式は、 21　 O2 CO 2＝　 　　　　 ×100（％） 　 21 CO 2：二酸化炭素の必要最低濃度（％） O2：物質の燃焼限界酸素濃度（％） 21：空気中の通常状態での酸素濃度（％） 　例えば、ガソリンの場合O2は15％で消火しますので、CO2は、 21　 15 CO 2＝ 　 　　　　×100≒ 28.6（％） 　 21 　となります。 特　長 ① 消火剤は不活性な安定したガスなので、金属・電気機器類・油類・その他の物 質に化学変化を及ぼしません。 ② 二酸化炭素自体は無色無臭のガスです。 ③ 消火剤は極めて大きい電気絶縁性を有しています。 ④ 通常の保管状態であれば半永久的に変質しません。 ⑤ 消火剤は加圧によって容易に液化し、その圧力によって放出されますから、圧 力源を必要としません。 安全使用上の注意 本消火設備は酸素濃度を低下させて消火する窒息消火のため、消火剤を放出したと き、防護区画又は防護区画に隣接する部分に人がいると窒息して死亡する危険があ ります。取り扱いには充分注意して下さい。 二酸化炭素は濃度が10％以上になると生命の危険がある毒性のあるガスです。 空気中の酸素濃度が労働安全衛生法で規定された酸素欠乏状態（18％未満）でなく ても、死亡する危険があります。 二酸化炭素を放出した部屋又は隣接する部分に入る場合は、充分な換気を行ってく ださい。 1 設備の方式 設備の方式 二酸化炭素消火設備の代表的な設備の方式には次の三種類があり、どの方式を採用するかは、防護 区画の条件や防火対象物の形状などによって、どれが最も適するものであるかによります。 1．全域放出方式 不燃材料で区画された防護区画の全域に消火剤を放出し、区画全体の酸素濃度を低下させて消火する方式です。 基本的には放出前に開口部を閉鎖しますが、閉鎖できない開口部がある場合には、外部に漏れる量以上の消火剤を追加して放出 します。 ● 消火剤量の算出基準 3 2 防火対象物又は 防護区画１m 消火剤の総量の 開口部１m