日本输血学会杂志第36卷第2号325118ポリウレタンpu-j-stage.pdf

日本輸血学会雑誌 第36巻第2号 325 118 119 同 種 抗 体 産 生 予 防 に お け る ポリウレタン (PU)多孔質体フィルターによる濃厚血 白 血 球 除 去 フ ィ ル タ-の 効 小板製剤中の白血球除去 果 壱こつ しへ て 北海道赤十字血液センター 福島医大輸血部1)小児科2)-内3) テルモ(株) 太田西ノ内病院輸血管理室4)血液疾患センター5) 高橋 恒夫,細田 真理,関口 定美 黒木 仁ゆ,黒田 慎一郎寧,高橋 晃ホ 安田広康 八巻俊文 遠山ゆ り子 大戸 斉 阿部力哉1)菊田 敦2、丸山幸夫3) 大河原千恵4)神林裕行 松田 信5) 目的血 小板輸血において、血小板製剤中に混在す I.目的:頻回輸血症例では、同種免疫により比較的高頻 る白血球 を除去することは様 々な副作用防止の上で重要 度に抗肌A抗体が産生され、非溶血性翰血副作用、血小 であり、これまでいくつかの白血球除去フィルターが考 板輸血不応答などの原因となっている。我 々は、輸血製 案 されている。今回我々は、従来の不織布か らなるフィ 剤か らフィルターにより白血球を除去 し、抗HLA抗体産 ルターとは異な り、PU多孔質体 (平均孔径10μm)を濾 生がどの程度抑制 されるかをretrospectiveに検討 した 材 として新規に開発された血小板輸血用 白血球除去フィ ので報告する。 ルター (テルモ) を用いて、評価を試みたので報告す る。 II.対象:当大学内科、小児科及び太田病院内科 で輸血を 方法1)小型ブイルターでの評価 φ25mmのフイル 受けた血液疾患85例。内訳は、ANLL32(2)、ALUO(6) ター に自己白血球 を含 んだ新鮮PRP(リンパ球純度:約80 CML(-BC)8(1)、CLL1、MDS5、飴7、その他1(3)計73(12)。 %)を、1ml/min./cm2で通過 させ、経時的にサンプ リング ただし、()の数字 は小児群。 し、血球数 (SysmexNE-6000)、血小板機能 (凝集能、 III.方法:1)白血球除去赤血球 (以下LP-RBCs)には、Immu %HSR、血小板形態) を測定 した。2)製品モデルで gardIG-400Y(テルモ社)または、CEPACELLR-500A(旭メ の評価200ml献血者由来のPCを一 日振盈保存 し、プー デ ィカル)、白血球除去血小板 (以下LP-PC)にはImmugar ル した同型PC10単位 をPU多孔質体 フィル ターにプラ dlG-400Yが使用された。2)抗肌A抗体は、18人のパネル イミングせずに点滴速度で濾過 し、濾過前後の血球数 ( リンパ球をtargetcellとして用いLCT法にて検出 した。 コールターカウンター、 目視、 フローサイ トメーター及