沿岸流观测报告-海上保安庁海洋情报部.PDF

沿岸流観測報告 隠岐諸島島前 平成１３年３月 第八管区海上保安本部 １.目的 第八管区海上保安本部では、海難救助、航行安全、漂流物の調査及び海洋汚染防止などを迅速 かつ的確に行うために、海洋情報の収集を行っている。今回は隠岐諸島周辺の海域における沿岸 流の知見を得るため大口と赤灘口に流速計を設置し観測を行ったので、ここにその観測結果につ いて報告する。 ２.観測の概要 （１）観測海域 島根県隠岐郡島前の大口および赤灘口に流速計を設置し、併せて菱浦漁港内に験潮器を設置し た。詳細は次のとおりである。 ・流速計設置位置 大 口（資料番号440598） 北 緯 36°01′24″ 東 経 133°04′02″ 観測層 水面下 ８、13、18、23、33m 観測点水深 43m 赤灘口（資料番号440599） 北 緯 36°02′14″ 東 経 133°00′51″ 観測層 水面下 ９、14、19、24m 観測点水深 36m ・験潮器設置位置 菱浦漁港 北 緯 36°05′59″ 第１図 設置点 東 経 133°04′58″ 潮位観測基準面（０ ofg）はBMの下2.152mに設置した。 （２）観測期間 ・流速計 大 口（資料番号440598） 平成12年６月15日10時 ～ 平成12年７月１日14時 赤灘口（資料番号440599） 平成12年６月15日09時 ～ 平成12年７月１日13時 ・験潮器 菱浦漁港 平成12年６月15日09時 ～ 平成12年７月２日14時 （３）観測項目 流速・流向（各層）、底層水温、潮位 （４）使用機器 ・流速計 RD Instruments社製 Workhorse ADCPセンチネルモデル ・験潮器 離合社製 RMD （５）使用船舶 海上保安庁水路部所属 測量船「海洋」 総トン数 550トン （６）観測者 ・現地作業 「海洋」 船長 難 波 稔 同 乗組員 八管本部水路部 水路課専門官 雪 松 隆 雄 同 水路課測量係長 鈴 木 充 広 同 水路課測量係員 吉 山 武 史 同 水路課海象係長 難波江 靖 ・資料整理 八管本部水路部 水路課海象係長 難波江 靖 同 水路課海象係員 山 城 早 苗 （７）観測方法 第２図に示すように、固定枠に流速計、切離装置、沈錘、 フロートを取り付け、測量船「海洋」から静かに海底に下 海面 ろした。この海底に設置した流速計により、海面までの各 層を観測した。観測終了時には、切離装置を作動し沈錘を 固定枠 ジンバル 離脱させ、フロートの浮力により固定枠に取り付けた流速 フ フ 計他を海面に浮上させ、同船にて回収した。 ロ 流 ロ