Title概念形成についてAuthor木立洋隆-庆应义塾大学学术情报.PDF

Title 概念形成について Author 木立, 洋隆(Kidachi, Hirotaka) Publisher 慶應義塾大学湘南藤沢学会 Jtitle 研究会優秀論文 Abstract ブルーナーの実験は、概念形成についての代表的な実験である。カードの中の属性などの組み合 わせによってある概念を決定し、正事例、負事例の提示によって人間の概念形成の過程を調べよ うというものである。このブルーナーの実験から、ゼロからの証明ではない文脈性の継承、記憶 の内包という効率性が概念形成過程における重要な特徴であると結論している Genre Technical Report URL http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=0302-0000-0554 Powered by TCPDF () SFC-SWP 94-A-019 研究会優秀論文 概念形成について 木立洋隆 総合政策学部3年 石崎俊研究会 1994年 秋学期 慶應義塾大学 湘南藤 沢学会 概念形成について 総合政策学部3年 木立洋隆 1995 4,March 1概 念形成について ブルーナーの実験における概念形成観 上人工概念 ブルーナーの実験は、概念形成についての代表的な実験である。これは、カードの中の 属性などの組み合わせによってある概念を決定し、正事例、負事例の提示によって人間の 概念形成の過程を調べようというものである。以下は引用であるが、実験の概要を示した いo 概念獲得方略の研究 (Bruner et al.,1956) 実験の参加者すなわち被験者は、項 目の配列 を見せ られた。典型的には、これらの項 目は、 カー ドの上に描かれた三または四次元(ブ ルーナーは属性とよんだ)に おいて変化するよ うな単純な幾何学的図形から成り立っていた。図は典型的な項目列を単純化 したものを示 している。3つ の属性はそれぞれについて、3つ の値があ り、全部で27の 項 目になる。 属性とその値は次のとお りである。 属性 値 図形 卜字、円、正方形 図形の数 1、2、3 図形の濃淡 白、黒、ぼかし 実験者は、配列項 目の部分集合にあてはまるような、いくつかの概念ルールを作成した。 たとえば、 「2個 の円」という概念ルールは項 目11、14、17に あてはまるが、これ らの項 目はそのルールのポジティブ ・インスタンスとよばれる。配列の残 りの項目はすべ て、このルールのインスタンスではない。この2属 性によるルール