循环器内科学16.doc

1 起立時のふらつきを訴え来院した患者。第2肋間胸骨右縁から心尖部にかけて広範囲に3/6度の拡張期雑音が聴取される。 この疾患に最も特徴的な身体診察所見はどれか。 Ⅲ音 下腿浮腫 脈圧の増大 頸部血管雑音 coarse crackles a b c d e f g h i j 無 正解 学年 禁忌 新/規 1 0 97 1 3 0 0 0 0 0 0 c 6 新規 9 0 119 1 0 0 0 0 0 0 0 c 5 新規 学年 試験種別 試験回数 試験日 正答率 識別指数 6 総合判定試験 1 2016/12/15 95.1 0.123 5 総合判定試験 1 2016/12/15 92.2 0.166 写真 難易度 領域 Taxonomy 問題区分 ID なし 循環器内科学 必修一般 13427 ファイル名 20166e021.docx 必修 大項目:8 一般的な身体診察 中項目:F 胸部の診察 小項目:3 心音、心雑音 設問の狙い 大動脈弁閉鎖不全で、第2肋間胸骨右縁から心尖部にかけて広範囲に拡張期雑音を聴取する。 選択肢解説 a　Ⅲ音 b　下腿浮腫 c　脈圧の増大 d　頚部血管雑音 e　Coarse crackles a, b, e　は左心不全徴候　 d 　頚部血管雑音は大動脈弁狭窄　 c 拡張期血圧の低下と脈圧の増大は、血行動態に影響を及ぼす重症大動脈弁閉鎖不全を示唆する。 2 35歳の男性。失神発作のため来院した。意識は清明。身長165 cm、体重58 kg。体温35.8℃。脈拍60/分、整。血圧114/56 mmHg。SpO2 98％（room air）。心音と呼吸音とに異常はない。12誘導心電図(別冊No.△)を別に示す。 この疾患について正しいのはどれか。 女性に多い。 家族歴の聴取が重要である。 運動時に失神を起こしやすい。 Ⅰc群の抗不整脈薬が有用である。 通常より1肋間下げた胸部誘導で心電図変化が顕在化しやすい。 写真№△ a b c d e f g h i j 無 正解 学年 禁忌 新/規 2 91 3 2 4 0 0 0 0 0 0 b 6 新規 1 102 14 3 9 0 0 0 0 0 0 b 5 新規 学年 試験種別 試験回数 試験日 正答率 識別指数 6 総合判定試験 1 2016/12/15 89.2 0.180 5 総合判定試験 1 2016/12/15 79.1 0.150 写真 難易度 領域 Taxonomy 問題区分 ID 有り 循環器内科学 必修臨床短文 13469 ファイル名 20166f015.docx 必修 大項目:7 主要症候 中項目:D 呼吸器、心臓、血管 小項目:8 失神 設問の狙い Brugada症候群は典型的には右脚ブロック様波形(V1,2のrSR’パターン)とV1～V3にかけてのcoved型、またはsaddleback型のST上昇を来す。 この心電図変化は胸部誘導を1肋間上でとったり、Ic群薬(ピルジカイニド)を負荷することで顕在化することがある。満腹試験でも顕在化することがある。上記のように診断目的にIc群薬を使うことがあるが、いったん診断がついたらIc群薬は禁忌である。 アジア人の男性に多い疾患で、有症状の場合、心室細動のリスクが高くなる。突然死や心室細動は夜間に多い。 植え込み型除細動器の植え込みについては循環器学会のガイドラインに記載されており、 Class I: 心停止蘇生例または自然停止する心室細動，多形性心室頻拍が確認されている場合、 Class IIa : Brugada型心電図（coved型）を有する例で，以下の3項目のうち，2 項目以上を満たす場合（1）失神の既往（2）突然死の家族歴（3）電気生理検査で心室細動が誘発される、となっている。 選択肢解説 a. 男性に多い。 b. 失神の既往と突然死の家族歴があれば植え込み型除細動器植え込みのClass IIaとなる。 c. 安静時に発作が多い。 d. 治療目的のIc群薬は禁忌である。 e. 1肋間上げて心電図を取ると顕在化する場合がある。 3 46歳の女性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。幼少時に先天性心疾患に対して心臓外科手術を受けたが詳細は不明である。4年前から激しい運動で呼吸困難を自覚していたが、3か月前から軽労作でも出現するようになったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長168 cm、体重62 kg。体温36.0℃。脈拍80/分、整。血圧118/68 mmHg。呼吸数18/分。SpO2 97％（room air）。結膜に貧血と黄疸とを認め