救急医学16.DOC

1 24歳の男性。交通事故による多発外傷のため搬入された。脈拍124/分、整。血圧120/80 mmHg。呼吸数30/分。SpO2 84％（自発呼吸、10L/分酸素投与下）。口腔内には血性の吐物を多量に認め、2回気管挿管を試みるも成功しない。 まず行う処置はどれか。 胸骨圧迫 高圧酸素療法 経口エアウェイ挿入 輪状甲状靱帯切開 気管切開 a b c d e f g h i j 無 正解 学年 禁忌 新/規 0 0 2 87 13 0 0 0 0 0 0 d 6 新規 0 0 7 67 55 0 0 0 0 0 0 d 5 新規 学年 試験種別 試験回数 試験日 正答率 識別指数 6 総合判定試験 1 2016/12/15 85.3 0.102 5 総合判定試験 1 2016/12/15 51.9 0.404 写真 難易度 領域 Taxonomy 問題区分 ID なし 救急医学 必修臨床短文 13455 ファイル名 20166f001.docx 必修 大項目:11 初期救急 中項目:A 救急患者の診察 小項目:4 外傷患者初期診療 設問の狙い 外傷患者初期診療の問題である。 外傷患者の初期診療はABCDEアプローチで行われる。 設問では、口腔内からの出血にて、SpO2の低下があり、気道緊急の状態である。 迅速に気道確保を行わなければならないが、気管挿管に難渋している。気管挿管の次に行わなければならない気道確保の処置について問うた。 選択肢解説 重度の顔面外傷や多量の吐物などを認める症例ではしばしば経口挿管が困難な場合がある。 2回の試みでも挿管出来ない場合やSpO2が90％以下の場合は直ちに外科的気道確保を試みる。 外科的気道確保法とは、輪状甲状靱帯穿刺および輪状甲状靱帯切開のことである。 気管切開術は既にSpO2が低下している状況で行う処置ではない。 血圧は保たれており胸骨圧迫の適応はない。 経口エアウェイは用手的な気道確保の補助として用いられる。 2 60歳の男性。8月の暑い日の14時に畑で倒れているのを発見され搬入された。意識レベルはJCSⅢ-300。体温42.0℃。脈拍124/分、整。血圧90/64 mmHg。呼吸数8/分で不規則である。SpO2 88％（自発呼吸、10L/分酸素投与下）。全身の皮膚が著明に乾燥している。 まず行う処置として適切なのはどれか。 気管挿管 12誘導心電図 頭部単純CT 尿道カテーテル留置 冷却輸液の急速投与 a b c d e f g h i j 無 正解 学年 禁忌 新/規 84 0 0 0 18 0 0 0 0 0 0 a 6 新規 76 2 0 0 51 0 0 0 0 0 0 a 5 新規 学年 試験種別 試験回数 試験日 正答率 識別指数 6 総合判定試験 1 2016/12/15 82.4 -0.014 5 総合判定試験 1 2016/12/15 58.9 0.147 写真 難易度 領域 Taxonomy 問題区分 ID なし 救急医学 必修臨床短文 13457 ファイル名 20166f003.docx 必修 大項目:11 初期救急 中項目:C 症状?傷病別の初期対応 小項目:6 高体温、低体温 設問の狙い 熱中症Ⅲ度であるが、この症例の場合、救急外来において、まず気道確保を行ってから、他の検査?処置を行うべきである。 選択肢解説 上記参照 3 敗血症スコアquick SOFAに含まれる身体診察項目はどれか。3つ選べ。 体　温 呼吸数 心拍数 精神状態 収縮期血圧 a b c d e f g h i j 無 正解 学年 禁忌 新/規 38 99 30 62 75 0 0 0 0 0 0 bde 6 新規 39 117 39 82 110 0 0 0 0 0 0 bde 5 新規 学年 試験種別 試験回数 試験日 正答率 識別指数 6 総合判定試験 1 2016/12/15 48.0 0.386 5 総合判定試験 1 2016/12/15 48.8 0.012 写真 難易度 領域 Taxonomy 問題区分 ID なし 救急医学 総論一般 13111 ファイル名 20166a011.docx 総論 章:Ⅸ 治療 大項目:10 ２次?３次救急患者の治療 中項目:C ショックの治療 小項目:3 血流分布異常性ショック #アナフィラキシー、感染性敗血症性、神経原性 設問の狙い 2016 年 2 月に米国集中治療医学会、 欧州集中治療医学会から提唱された敗血症の新しい診断基準 従来のSIRS+感染症を敗血症と定義する事の問題点