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そしていよいよ奈良時代へ 第４回　白鳳文化 ６４５年(皇極天皇４年)：乙巳の変 中大兄皇子、中臣鎌足らが宮中で蘇我入鹿を暗殺。蘇我蝦夷は自殺。皇極天皇退位し孝徳天皇即位。 ６４６年(大化２年)：改新の詔(大化の改新) ６５４年：孝徳天皇没 ６５５年：皇極天皇重祚し斉明天皇となる ６６１年：斉明天皇没 孝徳天皇時代から政治の実権は中大兄皇子にあったが、斉明天皇没後数年間も即位せず。 ６６３年：白村江の戦いで唐?新羅に大敗 この後、西日本各地に城が築かれる。 ６６８年：中大兄皇子即位(天智天皇) ６７２年：天智天皇没 同年：壬申の乱。天武天皇即位 弘文天皇(天智天皇の皇子)と大海人皇子(天智天皇の弟)の戦い。大海人皇子が勝利。軍事力で政権獲得→天皇の専制強まる。 ６９０年：持統天皇(天武天皇皇后)即位 ６９４年：藤原京に遷都 中国の都城をモデルにした初めての本格的な都。 ６９７年：文武天皇(持統天皇孫)即位 ７０１年(大宝元年)：大宝律令完成。 この年より元号の使用が恒常化。 ７０７年：元明天皇(文武天皇母)即位 ７０８年：和同開珎(銅銭)発行 ７１０年：平城京に遷都(奈良時代始まる) 大化の改新から平城京遷都までの間の文化。 飛鳥文化と天平文化の中間。 初唐文化だけでなく朝鮮半島、西アジア、中央アジア、インドの影響もある。 初の本格的な都城である藤原京における天皇や貴族中心の華やかな文化。 唐をモデルに法典を整備し、初の本格的な国家となった。 飛鳥浄御原令(天武天皇)：完成せず 大宝律令(７０１年完成) 藤原不比等らが編纂。大宝律令の完成をもって日本に律令制が完成したとみなされている。 白鳳文化時代に造られた建物で現存するものは少ない。 法隆寺西院伽藍はこの時代の再建だが、建築様式は飛鳥文化のもの。 薬師寺東塔(奈良時代創建)や発掘された山田寺東回廊から当時の建築がわかる。 薬師寺は６９８年に藤原京に創建。 平城京遷都後に移転 移転当時(７３０年)に建てられた建築物で唯一現存する東塔は白鳳文化の建築様式をよく伝えている。 蓮池から生じる蓮華の上に阿弥陀如来と観音菩薩、勢至菩薩を表したもの。 丸みを帯びた柔和な顔立ちに白鳳期の特徴が認められる。 もとは山田寺の薬師三尊像の中尊。 鎌倉時代に興福寺の東金堂の本尊となったが、１４１１年(応永１８年)の火災で頭部のみに。 薬師如来を中心に脇侍として日光菩薩、月光菩薩を配する。 藤原京の薬師寺からの移設か、平城京での新造かで論争がある。 豊かで調和のとれた体躯などに初唐芸術の影響あり 直立した姿勢などは薬師三尊像に比べて古式。 衣の襞を通して足が透けて見える技法にインドのグプタ様式の影響がうかがわれる。 法隆寺金堂外陣の壁は再建当時の制作とみられる１２面の壁画で飾られていた。 ４面の大壁には薬師?阿弥陀?弥勒?釈迦の４浄土、８面の小壁にはそれぞれ菩薩像が描かれていた。 １９４９年、金堂解体修理中の失火ですでに外されていた飛天図を除き焼失。模写のみが残る。 高松塚古墳は７世紀末～８世紀初めの円墳。 １９７２年、発掘調査により極彩色の壁画が発見。 誰の墓かは不明。 盗掘にあっている 西壁の女子群像が特に有名。 高句麗の古墳壁画と服装が似ている。 キトラ古墳は７世紀末から８世紀初めの築造 高松塚より唐の影響が少ないことから、７０４年以前の可能性が高い。 玄武(北壁) 朱雀(南壁) 四神の下に描かれた獣面人身像は十二支とみられ、四方にそれぞれ３体ずつあったとされる。 現在６体が確認されている。 写真は東壁の「寅」