画像诊断 上咽头,傍 咽头间隙 - J-STAGE Journals.PDF

耳 展 40:2;217～219,1997 画像診断 上咽頭,傍 咽頭間隙 尾 尻 博 也 お じり ひろ や 形骨体部下面,斜台に沿って後下方に傾斜,頭 蓋咽 1.解 剖(図1,2) 頭角を成 し,第一,第 二頸椎前面に位置す る後壁に 咽頭は頭尾側方向に頭蓋底 より第6頸椎 レベルに 移行す る。下壁は軟 口蓋上面が,後壁か ら側壁は咽 至 り,下方は食道に連続す る。解剖学的に軟 口蓋 レ 頭頭底筋膜に裏打 され る。両側壁には下鼻甲介後縁 ベル,喉頭蓋上縁で上,中,下咽頭に区分 され るが, レベルに耳管開口部を認め,その周囲は後方 を中心 各々前方は鼻腔,口腔,喉頭が位置 し,後方は軟部 に隆起 し耳管隆起をなす。耳管隆起後方成分はその 組織 を介 して頸椎体前面 と接す る。 まま後下方に耳管咽頭 ヒダとして連続,後側方で上 この うち,上咽頭は常に開存 していること,気道 咽頭後壁 との間にローゼンミュラー窩を形成す る。 と消化管を共有 しないことが中,下咽頭 と異なる。 耳管咽頭 ヒダ,ローンミュラー窩 とともに リンパ組 上咽頭 は立方体を成 し,前方は後鼻孔により鼻腔 と, 織に富む。 下方は軟 口蓋 レベルで中咽頭 と連続する。上壁は蝶 上咽頭病変は粘膜病変(上 咽頭癌が大部分)が 主 図1 図2 図1, 図2 略語説 明 BS 頬間隙 CS 頸動脈間隙 MS 咀囑筋間隙 PMS 咽頭粘膜間隙 PPS傍咽頭間隙 PS 耳下腺間隙 PVS 推前間隙 PCS後頸間隙 SLS舌下間隙 SMS 顎下間隙 東京慈恵会医科大学放射線科 (217)79 耳展 40:2 尾 尻 博 也 体であ り,内視鏡的に観察可能な場合が多い。 しか し,画像診断には病変の他覚的描出に加 え,頭蓋内 進展や深部区画進展,リ ンパ節病変の有無の確認が 求められ る。 傍咽頭間隙は舌骨上頸部の組織間隙で最 も臨症上 重要 とされ,固有の筋膜で閉ざされない脂肪に満 ち た間隙である。上咽頭 レベルではCT,MRで,その 脂肪 を容易に確認で きる。頭蓋底の卵円孔,棘孔内 側 より下方は舌骨上角までの逆 ピラミッ ド型 を呈す る。そのため中咽頭 レベルでは狭小化により確認で きな くなる。上咽頭 レベルでは,深頸筋膜 中葉(頬 咽頭筋膜)を介 して粘膜腔の側方に位置 し,前外側 は深頸筋膜浅葉である内側翼突筋筋膜で咀噛筋間隙 と分離 し,後方は頸動脈間隙を形成す る頸動脈鞘に A 接す る。すなわち,同 レベルでは固有の筋膜の病的 破綻が起 こらない限 り,周囲の間隙 との直接の交通 は生 じない。 これに対 し,下方は茎突舌筋に沿って 前下方の顎下問隙に,さ らに前方の舌下問隙にその まま移行す る。脂肪組織のほか,上咽頭動脈,内 上 顎動脈,咽頭静脈叢が含まれ るが,同間隙内より生 じる病変は稀である。画像上重要なのは,周囲の間 隙の異常が同間