原木伐采玉切りナメコNamekomushroom.PDF

ナメコ ナメコ Namekomushroom きのこ類・モエギタケ科 作　型 1.原　　木 　ナメコは広葉樹であればほとんど原木として使えますが、樹種により多少の違いがあり ます。例えばブナ、トチは茸の発生量からも、又品質の上からも最も適しています。イタ ヤカエデ、ヤナギ、シデ、サクラは茸の発生は早いがほだ木の寿命が短く、ミズメ、カエ デ、カシ、ナラなどは茸の発生は遅いが品質は比較的よく寿命も長い特徴があります。し かしナメコを有利に作ろうと思うなら原木を格安に入手することであり、特別遠くから金 のかからない原木を運んでくるような手数をかけないことです。クリ、ハンノキ、ホホノ キ、サワグルミ、ポプラ、コシアブラ、ヤチダモ、ヤマナラシなど、他では余り利用され ない樹種を上手に利用することです。 　原木の樹令は20年以上の太いものが栽培が容易で、ほだ木の寿命が長く、細いものは 発生は早いがほだ木の寿命が短くなります。 2.伐採、玉切り 　秋季、木の葉が３～４分くらい紅葉し始めた頃から翌年春季の芽の出る前、即ち樹液の 流動が休止している期間ならいつでもかまいません。玉切りの長さは太いものは１ｍくら い、細いものはそれ以上の長さにします。 135 3.植付け方 　ナメコ菌は他の茸に比較して多くの水分がある方が菌糸の伸長がよいため、原木を伐採 して比較的早目に植菌します。積雪地帯では雪どけと共に植菌作業を実施し、春季乾燥の 激しい地方では秋伐り秋植えをお奨めします。 （１）種駒の場合 穴あけ 打ち込み 樹皮 穴の深さは２㎝以上 （２）鋸屑菌の場合 穴あけ 菌入れ ふた打ち ふた 樹皮 種菌はなるべく塊のまま皮の所 穴の深さは２㎝以上 まで入れる （３）穴の数と配列 ５㎝ ５㎝ 枝の上下には余分に植える 皮に傷のある所、死節の上下に は余分に植える 切株の利用 　ナメコ栽培では切株の利用が可能です。切株は根が土中にうまっているため、玉切りし た原木に比べ乾燥が遅いが、秋伐った切株は春の植菌期までに乾燥します。 4.伏込み 場　　所 伏込み場所をそのままほだ場にするのが普通であるため、場所の選定にあ たっては菌糸の発育、子実体の発生･発育に適当なところでなければなりま せん。菌糸の特性は強湿性、低温発育性であり、又子実体の発生･発育時に は多量の湿気を必要と