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平成2 1 年 5 月 1 日 『報酬額基準及び報酬算定方法』 （報酬積算書） 菅野土地家屋調査士事務所 第１章 調査業務 第１ 事前打ち合わせ協議 １ 事前打ち合わせ協議 事前打ち合わせ協議とは、受託作業全般について、全体計画及び作業項目の作業内容に ついて、事前に委託者と相談 ・協議 ・打ち合わせを行うことをいう。 受託者は、委託の目的及びその内容、委託者の権限の有無等を聴取し、参考資料の提示 を求め、委託の趣旨をよく理解のうえ、作業の効率性を考慮して、具体的作業を立案し、 委託者と各作業項目ごとの作業計画を協議する。 ２ 委託契約書の作成 受託者は、作業計画に基づき、業務処理の概要 ・予定期間 ・報酬の概算額等を委託者に 説明し、これを 「委託契約書」に明記し、委託者と取り交わした上で、業務に着手する。 「委託契約書」には、報酬の支払時期、着手金、事前調査費用、特別費、業務処理を中 途終了した場合の措置、困難な業務処理の成功報酬の定め、その他特約事項等について、 委託者との合意を得て定める。 ３．報酬額基準の設定 （固定額、１事件 １１，９００円） 事前打ち合わせ協議は、委託者の意向を確認し、全体計画及び個別の作業計画を策定す るための協議であり、委託目的を円滑に完了するために行う。 （１）報酬額の算定方法 報酬額は、標準作業時間に、調査士の日額と経費率を設定して算定する。 - 1 - 内業 相談 ・協議 ・打ち合わせの実際の作業時間 60 分 全体計画 ・作業計画の実際の作業時間 30 分 契約書作成の実際の作業時間 30 分 作業時間の合計 120 分 作業効率内業 1.0 歩掛 120 分÷ （1.0 ×480）＝ 0.25 日額 調査士１名 34,030 ×0.250 ＝ 8,508 円 諸経費 0.4 ×8,508 円＝ 3,403 円 合計 11,911 円 （２）報酬額基準 業務を受託する場合、あらかじめ業務報酬の概算額を積算する場合には、標準的作業時 間を設定して行う。 この標準時間の統計数値をサイクルタイムという。（事前打ち合わせ協議では120分） 報酬額の積算は、サイクルタイムにより算定する。 サイクルタイムから、作業効率を考慮して、1日の労働時間の割合、「歩掛」（事前打ち 合わせ協議では0.25）を計算し、これに日額 （調査士1日34,030円）を乗じ、諸経費 （40%） を加味して業務報酬を積算する。 業務報酬額の積算は、以上の 【歩掛方式】に基づく。 以上の積算方式により、「事前打ち合わせ協議」の報酬額基準を算定、１事件１１，９ ００円である。 第２．資料調査 資料調査とは、法務局等の公的機関、その他の者が保管する公簿類、地図類、図面類等 の閲覧、謄写、収集、照合及び分析整理、調書の作成並びに疎明書面の照合及び点検の作 業をいう。 １．公簿類調査 申請地及び必要な隣接地の土地所有者あるいは立会適格者等を調査する。 （１）作業内容 - 2 - ①登記所登記簿､登記事項要約書、登記事項証明書、閉鎖登記簿等々の調査 ②市町村固定