热帯雨林再生活动－目的.PDF

熱帯雨林再生活動－目的 熱帯雨林再生活動－目的 東マレーシアが位置するボルネオ島は、南洋材の供給地として我が国と 東マレーシアが位置するボルネオ島は、南洋材の供給地として我が国と 密接な繋がりがある地域である。 密接な繋がりがある地域である。 近年、ボルネオ島では、伐採がしだいに奥地水源地域にまで及び、さら 近年、ボルネオ島では、伐採がしだいに奥地水源地域にまで及び、さら に伐採跡地に焼畑耕作が浸透し、自然環境の悪化が急速に進みつつある。 に伐採跡地に焼畑耕作が浸透し、自然環境の悪化が急速に進みつつある。 熱帯雨林問題は、保護か伐採か、あるいは保全か開発かという対立的な 熱帯雨林問題は、保護か伐採か、あるいは保全か開発かという対立的な 図式としてイメージされることが多いが、熱帯雨林は地域文化、地球環境、 図式としてイメージされることが多いが、熱帯雨林は地域文化、地球環境、 地域環境、遺伝子資源という観点から、人間社会への生態系サービスの 地域環境、遺伝子資源という観点から、人間社会への生態系サービスの 面から欠かせないものであり、熱帯雨林の存続はすべての人々にとって価 面から欠かせないものであり、熱帯雨林の存続はすべての人々にとって価 値が高いことを認識し、熱帯雨林の危機は人類全体の課題としてとらえ、 値が高いことを認識し、熱帯雨林の危機は人類全体の課題としてとらえ、 解決の道を模索する必要がある。 解決の道を模索する必要がある。 そのため、本活動では熱帯雨林再生・保護の技術を複合森林整備など そのため、本活動では熱帯雨林再生・保護の技術を複合森林整備など 地域住民の生活に寄与しうる方法で開発し、また、森林における生物多様 地域住民の生活に寄与しうる方法で開発し、また、森林における生物多様 性を保護する形での持続的利用に有効な知識や技術の集約と開発を行う 性を保護する形での持続的利用に有効な知識や技術の集約と開発を行う ことで、森林を甦らせることを目的としている。 ことで、森林を甦らせることを目的としている。 サラワク州があるボルネオ島は東南アジアの中央に位置することから、 サラワク州があるボルネオ島は東南アジアの中央に位置することから、 そこでの成果が近隣諸国に波及していくことも期待される。 そこでの成果が近隣諸国に波及していくことも期待される。 熱帯雨林再生活動－内容 熱帯雨林再生活動－内容 熱帯雨林の再生と森林を中軸とした生活環境整備と啓蒙活動を実施する。 熱帯雨林の再生と森林を中軸とした生活環境整備と啓蒙活動を実施する。 自然即応型の方式(ライン・プランティング)による在来種(エンカバン、カ 自然即応型の方式(ライン・プランティング)による在来種(エンカバン、カ ポール等)の植裁及び保育の実施 ポール等)の植裁及び保育の実施 植林地域内の林道補修 植林地域内の林道補修 日本人ボランティアによる植裁及び保育の実演 日本人ボランティアによる植裁及び保育の実演 専門家による技術指導 専門家による技術指導 熱帯林再生技術研修のための調査研究と資料の作成 熱帯林再生技術研修のための調査研究と資料の作成 生活環境改善のための調査研究と資料の作成 生活環境改善のための調査研究と資料の作成 日本人ボランティアと地域住民との共同作業による自然保護意識の醸成と 日本人ボランティアと地域住民との共同作業による自然保護意識の醸成と 共有 共有 実績と課題 実績と課題 ＜これまでの活動実績＞ ＜これまでの活動実績＞ マレーシア・サラワク州バライ・リンギン保護林内において、焼畑や伐採によ マレーシア・サラワク州バライ・リンギン保護林内において、焼畑や伐採によ る自然環境が悪化した水源地域の熱帯雨林が元の林型に回復するよう、自 る自然環境が悪化した水源地域の熱帯雨林が元の林型に回復するよう、自 然即応型の方式で306haの植林及び保育を行い、同方式が定着するよう指 然即応型の方式で306haの植林及び保育を行い、同方式が定着するよう指 導を実施した(平成7年度から5年間）。平成12年度よりアペン保護林内にお 導を実施した(平成7年度から5年間）。平成12年度よりアペン保護林内にお いて、周辺地域の生活環境調査の他、林道整備などを行ってきた。 いて、周辺地域の生活環境調査の他、林道整備などを行ってきた。 ＜活動