「头」に関する惯用句.pdf

2010 年秋季学期 日本語概説期末試験レポート 1065407009 付 修辞技法の視点から見る「頭」に関する慣用句 ——メトニミーとメタファーを踏まえて 行研究： 身体慣用句について、李瑛、文旭が書いた 「从“头”认知——转喻、隐 喻与一词多义」の中に、①メタファーに基づく慣用句はメトニミーに基 づく慣用句よりずっと多い、②メタファーの作用はメトニミーより大き い、③メトニミーは連鎖のように発展する一方、メタファーは放射のよ うに発展する、④語義は連鎖のように発展する時、本義と遠ければ い ほど修辞性が高い、という四つの観点を示す。刘珏、李冬松の「浅谈日 本人对日语惯用句中身体词汇的理解」という文章に、また、巫永芳の「メ タファー・メトニミーに基づく頭部身体語彙慣用句の分析——頭」の論文 にも数例を通じて、以上の四つの観点を支持している。 一方、陈昌勇、高蕾は「再来探析——“头”，转喻、隐喻和一词多义—— 与李瑛、文旭教授商榷」という文章の中に、この四つの観点に対して、 主にメタファーとメトニミーの作用について、いくつの疑問が提出する。 まずは、「頭」に関する語義の区分が不明瞭である。つまり一つの語義が メタファーに属するか、それともメトニミーに属するかは不明瞭である。 次に、「頭」の語義だけ分析したので、メタファーの作用がメトニミーよ り大きいという結論を出るのはまだ早い。そして三番目は、メトニミー の発展する範囲は局限性があるとは言えない。また、メトニミーの域は 具体的な範囲だけではなく、抽象的な範囲もある。最後は連鎖型と放射 型について、二人が「メタファーはメトニミーと同じで、連鎖型と放射 型との両方を含めることが可能である」という観点を支持する。 本論： 一、メタファーとメトニミー メタファーとメトニミーは、慣用句意 展開の中に重要な機能を担っ ている。両方によって、慣用句の意 を一層生き生きと表されている。 したがって、両方の関係と区別を明らかにならなければいけない。 1 メタファーとメトニミーの最大の区別は「域」である。メトニミーの 方に、物事A と、このA を言い換えることができる物事B は同じ 「域」 1 李瑛、文旭著，《从头认知——转喻、隐喻与一词多义现象研究》，外语教学，2006 5 月第27 卷3 期。 に属する。つまり、二つの物事は意 から見ると連鎖性がある。その一 方、メタファーの方に、物事A とこれを言い換えられる物事B とは違う 「域」に属する。両者は意 から見ると輻射性がある。つまりある物事 に対する理解は、他の物事に対する理解に基づいて形成することである。 しかし、「域」と「域」の境は曖昧であり、はっきり区別することがで きない。そのため、メタファーとメトニミーがはっきり区別することも できない。つまり両者は重なる部分がある程度に存在している。1 メタファーは主に、「構造のメタファー」、「存在のメタファー」と 「方 向づけのメタファー」に分けられている。人体慣用句の方が大体後ろの 二つ技法で表されている。メトニミーは主に、「全体――部分」、「時間的 な隣接」、「因果関係」と「表――裏」などに分けられている。2 二、辞書から調べた「頭」の意 3 広辞苑から調べた意 は以下のようである。 １.動物の脳 （や目・口・鼻 ・耳）がある部分。 １. １神経中枢がある部分。また、それをおおっている、顔の上の部分。 １.２首から上の部分。かしら、こうべ。 ２.人の頭と関係ある次のようなもの。 ２. １脳の働き。 ２. １. １思考力、考え方。 ２. １.２心。 ２.２髪の毛。 ２.３人の数。 ３.形 ・位置などが人の頭に似ているもの。 ３. １物の上部。 ３.２上に立つ人。 ３.３上前。 ３.４相場の最高点。 ３.５物事の始め。 ３.６頭金の略。 ４.大きいさま。 結果を見ると、意 を４種類に分けられ、全部１３個である。そして、 この１３個の意 がメトニミー・メタファーの観点によって分類される ことができる。