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「支援活動　連携の課題」 NHK解説員：山田伸二 聞き取り：友情歳月 校閲と修正：小沢奈奈 東日本震災の後、国内国外様々な団体が資源を繰り広げていまして、政府の調べでは、個人としてこれまで延べ12万人の方がボランティア活動をしてきました。その中心となっているのが多くのNPO、NGO、或いは企業なんですが、そうした団体が有機的に結びつくことが求められています。この時間は組織的に活動している民間のNPOやNGOに焦点を当てて、１つの援助団体の組織を通して連携の課題について考えてみます。 NHK：山田さん、ボランティアをしています、阪神淡路大震災の時が、あの当たりが一緒に印象に残る活動したと思うんですけれども。それ以来、10何年経って、今回はどうだったんでしょうか。 山田：個人の方は、大変、皆、心優しいっていうか、何とかしたいことで、大勢参加していただいている。本当にありがたいことだと思うんですね。ただ、やはり、個人個人の動きっていうのは、どうしてもパワーが弱いんですよね。ですから、必ずしもそれがうまく効果を発揮するかどうかっていうのは別問題、それを見てはですね、NGO、NPOっていう組織的に動いているところ、これはやっぱり民間の援助団体としては力を持っているということですね。 NHK：そして束ねる組織っていうのがあるんですか。 山田：ジャパンプラットフォームっていう組織があるんですけれども、プラットフォームっていいますから、駅でお馴染みですね。これが１つの駅に皆乗っている、つまり援助に携わっている人たちが同じ舞台に乗って、一緒に活動しようとしている、言ってみればオールジャパンの組織なんですね。11年前に、その海外のODLを円滑にするために作ったんですが、当時の民間のNGO、それから外務省、経団連、これがスクラムを組んでできたんですね。実働部隊はそれぞれ、インドネシアの地震などの自然災害、或いは、アフガニスタンの地域紛争、活動してきたんですが、4年前に起きた新潟中越地震ですね、これをきっかけに、海外で協力しているのに、国内で知らん顔可笑しいじゃないかということで、国内の災害でも一緒に活動しようと、こういうふうに定款を改めたんですね。その新しい体制になってから初めての支援が今回の大震災ということだったわけなんですよ。 NHK：実際の活動ってはどうだったんですか。 山田：地震が起きてから3時間後には、直ちに支援活動を始めようっていうことでですね、そのうち、NGOのチームは６つが直ちに活動に入るということを決めまして、300万円の義援金これを事務局から受け取って、速いところはそのうちに現地に向かったんですね、これのなんてことないみたいに聞こえるにかもしれませんけど、実際に活動する時にお金がいりますよね。ですから、人を揃えてそしてお金を持って、初めて動けるということで、実際にスムーズにスタートだったわけです、現在、１８の団体が各地で活動を行っています。それと同時、事務局ではですね、企業に呼びかけて、資金集めと支援物資の調達を始めました。これも、呼びかけてから1時間後に大手企業が1000万円寄付しますということで、まあ続々と申し出があって、企業から46億円、そして個人から7億円、合わせて53億円ものお金が集まったんですね。これだけも大変な金額なんですけれども、企業の方から、120の企業から509品目と、これも実は量がわかんないんで、これはちょっと、どれぐらいかっているのが分からないんで残念なんですけど、相当なボリュームというふうに考えていただければと思います。 NHK：順調だったわけですね。 山田：はい、ニュースもお伝えしているように、当初はですね、絶対量は足りないということは問題でしたよね。しかしだんだん時間が経つにつれて、被災者の方のニーズも変わっていきます。そこで、その事務局ではですね、参加のNGOを通してですね、皆さんから何が必要なんですかということをですね、意見を吸い上げて、その情報を改めて企業に流して、支援物資を追加したと、こういうことをやりました。ですから、途中からはですね、生鮮食品、果物そういった食べ物、或いは下着、ショートケーキとこういうものがリストに加わりまして、女の人のためにっていうことで化粧品会社からですね、水がなくても使えるシャンプーこういったものも提供されて、正に被災者の方々のニーズに合うような対応をしたというわけなんですね。それからもう１つ、外国からも様々な「物資」がありましたけれども、これについても、ここは窓口になったというわけで、滑り出しを見る限りではですね、こういう組織があって、よかったなというのが率直な感想です。 NHK：途中から、量から質に広げて、そういう活動を行ったということですね。実際にこのプラッ