家畜卫生情报No13.PDFVIP

家畜衛生情報 No.1３ Ｈ２８．１０．１７ 寒い季節、 下痢 ・呼吸器病を予防しましょう ！ 寒さを感 じる季節になってきました。 牛も体調を崩 しやすいので注意 しましょう。 ✦下痢 ・呼吸器病の原因 ①換気不良 ②環境ス トレス （気温の低下、密飼い） ③輸送ス トレス 上記のような原因により、細菌やウイルスは感染 ・増殖 しやすくなります。 ✦症状 健康な牛の体温 ・下痢 成牛 ：３８． ０～ ３９． ０℃ ・発熱 （３９． ５～４０． ０℃以上） ・咳 子牛 ：３８． ５～ ３９． ５℃ ・鼻水 健康な牛の呼吸数 ・呼吸数増加 成牛 ：２０回/分 ・元気消失 など 子牛 ：４０回/分 下痢 鼻水 ✦予防 ①清潔な環境 ・牛舎内の温度は １８℃前後が理想です。 →子牛は気温への順応が苦手です。子牛の快適な温度を保ちま しょう。 ・臭気がこもらないように換気 しま しょう。 →アンモニアは肺の組織を傷つけます。 ・敷料をこまめに交換 しま しょう。 →汚れた敷料は下痢の原因となる病原体の温床です。またアンモニア発生の 原因にもなります。 ・密飼いを避けま しょう。 →牛 １頭あたりの面積を十分に確保 しま しょう。 ②ス トレスの軽減 ・適切な飼養管理を しま しょう →清潔な環境づくりはス トレスの軽減も期待できます。 ・輸送や導入時のケア →十分な給水、 ビタミン剤等の投与 ③子牛の管理 ・子牛が生まれたら体をよく拭いて被毛を早く乾か しま しょう。 ・冬は子牛を寒さから守る対策 （保温ランプやカウジャケ ッ ト）を しま しょう。 ④導入牛の管理 導入後約 ２週間は隔離飼養 し、健康観察を しま しょう。 ✦病気を防ぐ対策 ①ワクチン 病気の発症を予防 し、万が一発症 しても軽症で済むことが期待できます。 下痢症ワクチン 牛コロナウイルス病 寒冷期に流行性下痢の原因となる牛コロナウイルス感染症対策。 不活化ワクチン 牛下痢 ５種混合 分娩前の母牛に接種 し初乳を介 して子牛に免疫を付与する。 不活化ワクチン 呼吸器病ワクチン ５種混合生ワクチン （妊娠牛には不可） 牛伝染性鼻気管炎 （IBD）、牛 RS ウイルス病に有効。 ６種混合ワクチン 初乳を介