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【ST-025】 分類番号 498 医療社会学 について調べる ★ 目次 １．イントロダクション ２．学習用資料 「Paste （ぱすて）」とは？ ぱっと分かって、すっと頭に入る、テーマ別調べ方ガイドです。みなさんの学習をサポ ートする、総合図書館ティーチング・アシスタント（TA）による作成です。レポート作成 の際などにお役立てください 発行： 2015 年8 月10 日 総合図書館B 棟2F 参考調査・TA カウンター 作成： 人間科学研究科TA １．イントロダクション １－１． 「医療社会学」とは？ 医療社会学とは、医療の社会的・文化的次元を、理論的・実証的に研究する学問である。 医療の社会的・文化的次元には、例えば以下のようなものがある。  病人の経験や行動（病気行動、健康行動、闘病記等）  患者―医療者の関係（パターナリズム、インフォームド・コンセント、臨床対人関係、情報格差等）  医療組織（病院・診療所等）  医療制度（保険制度、医療にかかわる各種の法律等）  健康・病気にかかわる知識や価値観（健康至上主義、疾患概念、診断基準等）  健康・病気の社会格差（国家間・人種間・民族間・職種間・貧富間等） 等 １－２． 学習するにあたってのポイント 医療社会学には、大きく二つの研究潮流がある。第一に、医療や医学の営みや価値志向自体を研究 する「医療を対象とする社会学（sociology of medicine）」である。第二に、医療や医学によってあらか じめ規定された問題を研究する「医療における社会学（sociology in medicine）」である。これら二つの 潮流は必ずしも対立はしないが、自分の関心の重点がどちらにあるのかを自覚することで学習がは かどる。 １－３． 一般向けに書かれた資料・読み物 「医療社会学への誘い」 黒田浩一郎，2000，『明治生命フィナンシュアランス研究所調査報』9(1): 4-13. （http://www.myilw.co.jp/life/publication/quartly/pdf/33_repo.pdf より取得可能） 医療社会学とは何かを、他の医療○○学（医療経済学、医療倫理学、医療人類学等）との比較で分 かりやすく紹介している論文。 ２．学習用資料 ２－１． 手元にあると便利な事典・ハンドブック 類 よくわかる医療社会学 / 中川輝彦・黒田浩一郎編 【書誌ID=2004179688】 総合図書館 A 棟3/4 階 学習用図書 498/NAK 医療社会学の入門書。事典としての利用も可。5 部構成（「Ⅰ．健康・病の経験」「Ⅱ．健康・病をめぐ る知識と技術」「Ⅲ．医療にかかわる仕事・職業」「Ⅳ．医療をめぐる制度」「Ⅴ．研究者紹介」）。 1 ２－２． 最初に読むべき資料： 教科書・古典 逸脱と医療化：悪から病いへ / ピーター・コンラッド＆ジョセフ・シュナイダー 【書誌ID=2003588470】 生命科学図書館 3F 南開架図書 361.41/CON 狂気、飲酒癖、同性愛等、かつては道徳的な罪だったものが「病」とされるに至った過程を追った、医 療社会学の古典。 保健医療の社会学 / 園田恭一・米林喜男編 【書誌ID=20032