GPS衛星の現在位置表示プログラムの作成.docVIP

PAGE PAGE 60 目次 1.序論　　　　　　　　 　　　2p　　　　　　　　　　　　 2.GPS　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 3p 3.座標系と時刻系 3p 4.人工衛星 7p 5.GPS暦 12p 6.計算アルゴリズム 15p 7.ソースコード 23p 8.検証 38p 9.HTML 41p 10.JavaScript 　 48p 11.終わりに 52p 12.参考文献 52p 付録(用語集,プログラム説明書) 　 53p １　序論　 　現在GPS衛星の軌道を公開しているWeb pageは非常に多く公開されている、しかし多くのWeb pageは単純な位置情報だけであり、また多くが英語のWeb pageで使い勝手が悪かった。国内でも人工衛星の軌道予測を行っている所も多くあるのだが、それらは天文愛好家のための物で高度の高いGPS衛星に付いては触れられていない。 　そのため私は「リアルタイム表示」「ユーザーが変更できるパラメータの設定」「正確な位置」を目標に作成に取り掛かった、当初はFortran言語とCGIを組み合わせた物を作る予定であったが、JavaScriptの方が自分の望むものを作れると知りプログラミング言語をJavaScriptに変更した、ウェブページはHTML 4.01strict及びCSS1を用いて書いた。 　この研究での一番のポイントはJavaScriptによる衛星予測位置のリアルタイム表示であり、一番苦労した点でもある。GPS衛星の位置を求めるために使うGPS衛星時間、GPS週、GPS週秒はJavaScriptの関数では定義されていないため計算して求める必要がある、しかし協定世界時からGPS時間、GPS週、GPS週秒の算出を一貫して記述した資料が無く、ほとんど手探り状態で苦労した。 　この論分ではGPS衛星位置計算アルゴリズムやJavaScriptプログラム等今までの研究成果を紹介する、また論文以外にもWeb pageを製作したのでそちらも参照してもらえると幸いである。　 ２　GPSとは ①概要 　GPS(Global positioning system)は米国国防総省が開発、運営している地球規模の衛星測位システムであり、現在最も完成された地球規模の衛星測位システムである。２４基の衛星（現在は予備を含め２９個）及び地上局で運用されており、誰にでも開放されている民生用コードでは１５ｍ程度、米軍及びその同盟軍が使えるコードでは更に高精度で測位できる。GPSはその抜群の測位精度と受信機の小型化、低格化で爆発的に普及し世界中で様々なサービスが提供されている、身近な例ではカーナビゲーションシステム、ハンディGPS受信機、計帯電話などがあり、トラックやタクシーの運行管理にも使用されている。もちろん船舶や航空機に搭載されているのは言うまでも無いだろう。 図 1　GPS衛星配置 ②今後の展望 　GPSのサービスが開始されてからその精度を向上させるため多くのテクノロジーが生み出せられてきた、その代表的なものがDGPSでありこれによりサービスエリア内では軍用コードを使用した測位制度には及ばないものの、かなりの高精度で測位が可能になっている。また近年は地上にGPS擬似衛星を設置し精度を向上させる案も浮上している。 ③懸念 このように非常に便利はシステムではあるが米国による一極支配が懸念されている、もし米国がGPS衛星の周波数やコードを突然変更したらどう