平成24年度鉱山保安監督指導について.pdfVIP

平成 ２４年度鉱 山保安監督指導について 平成 ２４年 ４月 １日 中部近畿産業保安監督部 近 畿 支 部 平成 ２３年の管内災害発生状況を顧みると、１件の重傷災害が発生 したも のの、死亡災害はなく、罹災者数は前年の２名から１名に減少 しま した。 一方、全国の災害発生状況は前年から６件減少 し３１件の災害が発生、罹 災者数は前年から３名減少 し２８名が罹災 しました。 これ らの災害は、施設の不備はあるもの及び作業方法の不適当及び本人の 不注意等 ヒューマンエラーに起因するものであ り、現況調査の見直 しによる 施設の整備及び作業方法の見直 し?明確化並びに保安教育の徹底が必要です。 更に、これ らの災害を防止するためには、 リスクマネジメン トへの取り組 みを引き続き推進することが必要ですが、ヒューマンエラーに起因する災害 が多いことから、鉱 山における保安意識 レベルの向上が必要であ り、従前よ り保安教育の一環 として行われてきたヒヤ リハ ッ ト、危険予知活動等の保安 活動の強化 も重要です。 鉱害については、管内では発生 していませんが、全国では設備管理の問題 等から９件の鉱害が発生 してお り、処理施設等の適切な維持管理が必要です。 また、昨年は地震や台風による被害が各地で発生 してお り、引き続き大規 模な震災 ?豪雨等 自然災害への対応が必要です。 このような観点から、 「平成 ２４年度鉱 山保安監督指導について」を次の 通り定め、監督指導を実施 します。 記 Ⅰ 災害減少 目標 平成 ２０年度を初年度 とし、平成 ２４年度を最終年度 とする第 １１次鉱業 労働災害防止計画 と相まって、鉱 山災害を撲滅 させ ることを目標 とします。 - 1 - Ⅱ 平成 ２４年度における重点事項 当支部は、次の重点事項を定め実施 します。 １．自主保安体制の確立 (1)鉱 山保安マネジメン トシステムの運用に係る課題等を抽出し、保安指導 員制度等を活用 して、必要な指導 ?助言を行い、マネジメン トシステム の一層の定着を促進 させ る。 (2) 保安状況が優良な鉱 山に対して優位性を与えるため、保安検査は鉱 山 の リスクマネジメン トの取組状況、操業状況、過去の保安検査の結果等 を勘案 して実施す る。 ２．災害防止対策 ヒア リハ ッ トやＫＹＴなど、鉱 山における日々の保安活動を積極的に実 施するよう鉱業労働災害防止協会 との連携による保安教育の実施、保安活 動に係る資料の作成 ?提供、地区鉱 山保安部会や保安検査で指導、助言を 行う。 ３．自然災害に対する防災体制の維持 保安検査において、地震 ?台風による災害を防止するため、応急資材、 非常用具等の準備の確認等を行い、自然災害に備えた防止対策の整備 を図 る。 ４．鉱害防止対策 鉱害等検査に当たっては、鉱煙、坑廃水、騒音、振動、ダイオキシン 類の測定を行い、基準遵守を確認す るとともに、発生施設及び処理施設の 適切な維持管理を図る。 ５．情報提供 災害、鉱害情報、法令等の改正内容、保安活動 （ＫＹ、ヒヤ リハ ッ ト 等）の推進、検査結果及び行政措置等を当支部ホームページに積極的に掲 載（広報）す ることにより、情報提供、注意喚起を行う。 ６．関係団体等 との協調 自主保安体制の確立及び災害防止対策の強化に当たっては、関係団体 及び地区鉱 山保安部会 との協調を強化す る。 - 2 -