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TRIAS 12-001-01 急制動試験 1. 総則 急制動試験の実施にあたっては、本規定によるものとする。 ただし、大型特殊自動車等この規定によることが困難な自動車の試験については、この規定 によらないことができる。 2. 試験自動車 試験自動車は、次による。 (1) 試験自動車の重量は、車両総重量であること。ただし、連結された自動車にあっては、け ん引自動車と被けん引自動車の重量の和がそれぞれの車両総重量の和（けん引自動車の種類 がセミトレーラをけん引するものである場合は、けん引自動車の車両総重量から第5輪荷重を 減じた重量と被けん引自動車の車両総重量の和）であればよい。この場合、重量又は重量の 和の許容範囲は、その±2％（車両総重量が1000kg未満の試験自動車の場合は±20kg）以内と する。 (2) 乗車装置又は物品積載装置は、可能な限り、均等に人員が乗車し、又は物品等を積載した 状態であること。この場合、人員の乗車は、それに相当する重量の物品等を積載することに より代えることができる。 (3) 主制動装置は、正規に調整され、異常な熱履歴、水濡れ等の影響を受けていないこと。 (4) タイヤの空気圧は、諸元表に記載された空気圧であること。 なお、測定は、試験自動車が走行前（冷間時）に水平面で静止している状態で行うこと。 (5) 駆動軸が選択できる自動車にあっては、通常使用する駆動軸を選択すること。 (6) 4.1の速度測定装置及び4.2の停止距離測定装置が取付けられていること。ただし、試験自 動車に取付けずに使用する装置にあっては、この限りでない。 3. 試験路 (1) 試験路は、乾燥した直線平たん舗装路とする。 (2) 試験は、風速が5m/s以下のときに行う。 4. 試験機器の調整等 4.1 速度測定装置 速度測定装置は、4.1.1 又は4.1.2 の要件に適合したものを使用する。 4.1.1 光電管方式の速度測定装置 4.1.1.1 性能 装置は、試験自動車の前端が図に示す速度測定区間を通過する時間を、1ms以下の単位 で測定できること。 なお、通過時間から換算した速度を直接表示できる場合は、通過時間の表示は要しな い。 4.1.1.2 光電管の設置 光電管は、図に示すP1及びP2の位置に試験自動車の速度を正確に測定できるように設 置すること。 4.1.1.3 遮光板 1 / 5 遮光板は、試験自動車の前部の適当な位置に取付けること。ただし、遮光板を取付け ない場合に、試験自動車の速度を正確に測定できるときは、この限りでない。 4.1.2 第5 輪方式、レーダー方式等の速度測定装置 4.1.2.1 性能 装置は、4.1.1の光電管方式の速度測定装置と同等の性能を有すること。 4.1.2.2 取付け又は設置 装置は、当該装置の測定方法に応じ、試験自動車の前端が図に示す制動操作開始位置A 点に達した時の試験自動車の速度を正確に測定できるよう試験自動車に取付け又は試験 路に設置すること。 4.2 停止距離測定装置 停止距離測定装置は、次の要件に適合したものを使用する。 4.2.1 スタンプ方式又はスプレー方式の停止距離測定装置 4.2.1.1 性能 運転者が制動装置を操作すると同時に、スタンプパッドを落下させ、又はスプレーを 噴射させることにより、路面上に試験自動車の制動開始位置をしるし、また、試験自動 車が停止後に制動距離の測定のため、制動停止位置をしるすことができること。この場 合、スタンプパッド又はスプレーノズルの下端が路面から150mmの高さにある場合におい て、制動装置の操作を開始してから路面上にしるすまでの所要時間が0.1秒以下の性能を 有すること。 4.2.1.2 取付け